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『みるみるナーシング』シリーズ
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みるみるナーシング 解剖生理(第4版)

新ガイドラインに対応。 「人体の構造と機能」がよくわかるヴィジュアル・ブック! 色々な「みる」を通して国試対策を応援!

みるみるナーシング 解剖生理(第4版)

販売中
   紙書籍 
テコム編集委員会 編
松村讓兒(杏林大学医学部解剖学教授)編著
A5判,528頁,2色刷
2016/01/28発行
¥2,860(本体¥2,600+税¥260)
ISBN 978-4-86399-325-9
苦手とする人が多い「解剖・生理学」をガイドラインに準拠して詳しく,かつわかりやすく解説!
「人体の構造と機能」のみならず,「疾病の成り立ち」に関する内容も多数収録。主要疾患の病態生理が一望できる。
イメージを取り込みやすくするイラストを多用(総計315点)。
予習・復習に活用できるよう,重要語を赤字で表記。
看護師国試の「人体の構造と機能」分野の過去問題を収録(第104回看護師国試まで)。

はじめに
 看護師への道を選んだ皆さんが最初に学ばれる専門基礎分野の教科として「人体の構造と機能」があります。いわゆる「解剖と生理」とよばれる科目ですが,ほとんどの皆さんは「なじみのない用語」に対して面白味を感じる余裕もないまま過ごし,試験が近づいてくると持てる記憶力を暴力的に使って覚えこもうとするのです。これはもう自虐行為としか言いようがありません。
 「人体の構造と機能」という教科は,本来は日常生活の中でふつうに起こっているさまざまな人体のはたらきを知る科目であり,その後に学ぶ「病気やケガをしたときの身体の反応」を理解するための基礎(常識)を身につけるのが目標です。小学生の患者さんに「ケガをするとどうして痛いの?」「ケガをしてもしばらくすると血が止まるのはなぜ?」と聞かれても落ち着いて説明できるようになってほしいのです。
 本書は「看護師国家試験出題基準 平成26年版」に沿って改訂されました。最近の国家試験問題も含め,具体的な内容が確認できるように編集されています。また,身体の構造やしくみをイメージしやすいようにイラストを加え,さらに大切な用語は赤字表記するなど,授業の予習・復習で辞書のかわりに使ったり,試験前にチェックするための工夫が盛り込まれています。
 本書の使い方としては「索引のマーク」が意外に有効です。索引を開いて,授業で先生が話された項目をマークするのです。試験前に索引をみれば「重要な項目には何度もマークされている」ということが一目瞭然!です。そのページを開いて学習すれば「暴力的暗記」から解放されること請け合いです。ぜひ試してみてください。
 最後になりましたが,本書を活用することで,皆さんが「人体の構造と機能」を「楽しい!」と感じられるようになることを,医学評論社の全員と一緒に祈っています。

2016年1月  
松村 讓兒  

目次
第1章 生 命
1 人体のつくり
 細 胞
 組 織
 器 官
 器官系
 ◎疾病の成り立ち
 【細胞・組織の障害】
 炎 症
 萎 縮
 過形成
 腫瘍(新生物)
2 細 胞
 細胞の構造
 細胞内小器官の機能
 染色体と遺伝子
 遺伝情報の伝達と蛋白質合成
 ◎疾病の成り立ち
 【染色体の数の異常】
 ダウン症候群
 クラインフェルター症候群
 ターナー症候群
 【染色体の構造の異常】
 猫鳴き症候群
3 エネルギー代謝
 代 謝
 同化作用と異化作用
 代謝に必要な酵素
 エネルギー代謝
 ◎疾病の成り立ち
 【代謝に必要な酵素の異常】
 アミノ酸代謝異常症
 先天性糖代謝異常症
4 内部環境の恒常性
 体 液
 体液の電解質
 体液の酸塩基平衡
 体温の産生と調節
 ホメオスターシス(恒常性)
 フィードバック機構
 ◎疾病の成り立ち
 【体液の出納の障害】
 脱水症
 浮腫(水腫)
5 生体のリズム
 サーカディアンリズム
 睡眠と覚醒
 ◎疾病の成り立ち
 【睡眠・覚醒の障害】
 不眠症
 ナルコレプシー
6 人体をおおう皮膚と膜
 皮膚の構造と機能
 皮膚の付属器官
 漿膜・粘膜・滑膜
 ◎疾病の成り立ち
 【皮膚の構造・機能の障害】
 しみ(肝斑)
 しわ(皺)
 やけど(熱傷)
 
第2章 血 液
1 血液の成分と機能
 血液のはたらき
 血液の成分
 造血機構
 血球の種類と特徴
 ◎疾病の成り立ち
 【白血球の異常】
 白血病
 【赤血球の異常】
 鉄欠乏性貧血
 再生不良性貧血
 悪性貧血
 溶血性貧血
 【血小板の異常】
 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
2 止血機構
 止 血
 凝固と線溶
 凝固時間と出血時間
 血管内凝固
 ◎疾病の成り立ち
 【創傷治癒と血液凝固(傷の治り方)】
 【血液の凝固異常】
 血友病
3 血液型
 ABO式・Rh式
 輸血可能な血液型
 
第3章 生体の防御機構
1 非特異的生体防御機構
 生体表面のバリア
 免疫細胞と化学物質
 胸腺と脾臓
 免疫グロブリン
2 特異的生体防御機構
 免疫担当細胞
 抗 原
 液性免疫
 細胞性免疫
 アレルギー
 ◎疾病の成り立ち
 【抗原抗体反応による障害】
 花粉症
 【免疫機構の障害】
 後天性免疫不全症候群(AIDS)
 
第4章 循環系
1 循環系のしくみ
 生命維持のための循環系
 心血管系とリンパ系
2 心 臓
 心臓の構造
 心臓の機能
 ◎疾病の成り立ち
 【心臓中隔の形成異常】
 心房中隔欠損症(ASD)
 心室中隔欠損症(VSD)
 【心臓の弁の異常】
 僧帽弁狭窄症(MS)
 大動脈弁狭窄症(AS)
 【心臓のポンプ機能の障害】
 心不全
 【心臓の刺激生成・伝導の障害】
 不整脈
3 血管系
 動脈系と静脈系
 動・静脈の連絡(側副血行・終動脈)
 血 圧
 胎児の血液循環
 血管の老化
 ◎疾病の成り立ち
 【動脈の構造の異常】
 動脈硬化症
 【冠状動脈の障害】
 心筋梗塞
4 リンパ系
 リンパ系
 リンパの流れ
 
第5章 神経性調節
1 神経系のしくみ
 神経とは
 神経系の区分
2 神経組織
 ニューロンの構造と機能
 神経線維と情報伝達
 神経膠細胞
3 中枢神経系
 脳の区分
 大脳の構造と機能
 脳幹の構造と機能
 小脳の構造と機能
 脊髄の構造と機能
 中枢神経系を保護する組織
 伝導路
 脳の血液循環
 ◎疾病の成り立ち
 【脳実質の病変による障害】
 脳 炎
 【錐体外路系の障害】
 パーキンソン病
 【髄膜の病変による障害】
 髄膜炎
 【脳循環障害】
 脳血管障害(CVD)
4 末梢神経系
 末梢神経系の分類
 脳神経
 脊髄神経
 自律神経系
 ◎疾病の成り立ち
 【末梢神経の伝導障害】
 顔面神経麻痺
 【自律神経の調節障害】
 自律神経失調症
 
第6章 感覚と認識
1 感 覚
 感覚とは
2 視 覚
 目の構造
 視覚の伝導路と認識
 眼球運動
 眼球に関する反射
 ◎疾病の成り立ち
 【屈折異常】
 近 視
 遠 視
 乱 視
 老 視
 【水晶体の構造・機能障害】
 白内障
 【房水の流出障害】
 緑内障
3 聴覚と平衡覚
 耳の構造
 平衡覚
 聴 覚
 ◎疾病の成り立ち
 【平衡覚の障害】
 乗り物酔い(動揺病)
 【聴覚の障害】
 難 聴
4 嗅覚と味覚
 嗅覚と嗅覚受容器
 味覚と味蕾
5 皮膚感覚
 皮膚感覚について
 皮膚の感覚受容器
 
第7章 内分泌系調節
1 内分泌系のしくみ
 内分泌系とホルモン
 ホルモンの作用機序
 ホルモン分泌の調節機構
2 内分泌器官の構造とホルモンの機能
 視床下部ホルモン
 下垂体の構造とホルモン
 甲状腺の構造とホルモン
 副甲状腺(上皮小体)の構造とホルモン
 膵島の構造とホルモン
 副腎皮質の構造とホルモン
 副腎髄質の構造とホルモン
 消化管ホルモン
 腎臓のホルモン
 性(腺)ホルモン
 ◎疾病の成り立ち
 【甲状腺ホルモンの分泌異常】
 バセドウ病
 【副腎皮質ホルモンの分泌異常】
 クッシング症候群
 アジソン病
 【副腎髄質ホルモンの分泌異常】
 褐色細胞腫
 【女性ホルモンの分泌異常】
 更年期障害
 
第8章 運動系
1 体位と体部
 基本体位
 体位を表す用語(方向・位置)
 体部と部位
2 骨 格
 骨格の構成
 身体の支柱
 四肢の骨
 頭蓋骨・胸郭・骨盤
 ◎疾病の成り立ち
 【骨の代謝異常】
 骨粗鬆症(骨多孔症)
 骨軟化症
 【脊椎椎間板の障害】
 椎間板ヘルニア
3 筋の収縮
 筋の構造
 筋収縮のメカニズム
 筋収縮のエネルギー
4 骨格筋
 骨格筋とは
 筋の補助装置
 抗重力筋と役割
 四肢の筋と役割
 頸部の筋と役割
 咀嚼筋と表情筋
 呼吸筋
 骨盤底筋と役割
 ◎疾病の成り立ち
 【筋肉のけいれん】
 こむらがえり
 【筋肉の萎縮】
 進行性筋ジストロフィー
 【筋肉の炎症】
 多発性筋炎
5 運 動
 骨の連結
 関節の構造
 関節の分類
 関節可動域〈ROM〉
 胸鎖関節と肩鎖関節
 肩関節と肩の運動
 肘関節と肘の運動
 手指の関節と運動
 股関節と股の運動
 膝関節と膝の運動
 足関節と足の運動
 随意運動
 不随意運動
 脊髄反射
 ◎疾病の成り立ち
 【関節構造の障害】
 捻 挫
 脱 臼
 亜脱臼(不全脱臼)
 
第9章 呼吸の機構
1 換気と発声
 呼吸と呼吸器系の区分
 鼻腔の構造と機能
 咽頭・喉頭の構造と機能
 気管・気管支の構造と機能
 肺胞の構造と機能
 肺葉・肺区域
 胸膜と胸膜腔
 呼吸運動と調節機構
 肺機能の測定
 声帯と発声
 ◎疾病の成り立ち
 【気管・気管支の障害】
 気管支喘息
 【肺胞の障害】
 肺気腫
 【胸膜の障害】
 胸膜炎
 【呼吸の異常】
 チェーン・ストークス呼吸
 クスマウル呼吸
2 ガス交換とガスの運搬
 拡散現象
 外呼吸
 内呼吸
 ガス分圧
 酸素の運搬
 二酸化炭素の運搬
 
第10章 栄養摂取の機構
1 消化器系とそのはたらき
 消化器系
 消化器系の役割
2 食 欲
 摂食の調節
3 咀 嚼
 咀嚼運動とは
 口腔の構造と機能
 三大口腔腺(大唾液腺)とその機能
4 嚥 下
 嚥下の過程と嚥下にはたらく筋
 咽頭の構造と機能
 食道の構造と機能
 ◎疾病の成り立ち
 【嚥下反射機能の障害】
 誤 嚥
 【食道の構造の異常】
 食道アカラシア
5 消化と吸収
 胃の構造(位置・形態・胃壁)
 胃の機能
 小腸の構造(部位・粘膜と輪状ヒダ)
 小腸の機能
 十二指腸の構造
 空腸・回腸の構造
 肝臓の構造
 肝臓の機能
 胆道の構造と機能
 膵臓の構造
 膵臓の外分泌機能
 結腸の構造と機能
 ◎疾病の成り立ち
 【胃の構造の異常】
 胃下垂症
 【胃粘膜の障害】
 胃潰瘍
 【腸管の構造・機能の異常】
 イレウス(腸閉塞)
 【肝臓の構造・機能の異常】
 肝硬変
 【胆道機能の障害】
 黄 疸
6 代 謝
 代謝経路
 炭水化物の代謝
 脂肪の代謝
 蛋白質の代謝
 核酸の代謝
 ビタミンとミネラル
 推定エネルギー必要量の出し方
 食事摂取基準
 ◎疾病の成り立ち
 【糖の代謝異常】
 糖尿病
 【脂質の代謝異常】
 脂質異常症(高脂血症)
 【蛋白質の代謝異常】
 アミロイドーシス
 【核酸の代謝異常】
 高尿酸血症
 【栄養摂取の異常】
 肥 満
 栄養失調症
 
第11章 排泄の機構
1 排泄器官
 泌尿器系の器官とはたらき
 糞便の形成と排泄
2 尿の生成
 腎臓の構造
 腎臓の機能
 ◎疾病の成り立ち
 【腎臓の構造・機能の異常】
 ネフローゼ症候群
 急性糸球体腎炎
 腎不全
 【尿性分の凝固】
 腎・尿路結石
3 尿量の調節
 腎の自己調節機能
 他のホルモン・神経による調節
4 排 尿
 排尿に関わる器官
 尿管の構造と機能
 膀胱の構造と機能
 尿道の構造と機能
 排尿のしくみ
5 排 便
 直腸と肛門の構造
 糞便と腸内細菌
 排便のしくみ
 ◎疾病の成り立ち
 【肛門の構造の異常】
 痔
 【排便機能の異常】
 下 痢
 便 秘
 
第12章 性と生殖に関する機構と老化
1 女性の生殖系
 女性生殖器の構造
 性周期(卵巣周期と月経周期)
 妊娠・分娩・産褥
 ◎疾病の成り立ち
 【子宮内膜の異常】
 子宮内膜症
 【子宮筋層の異常】
 子宮筋腫
 【着床位置の異常】
 子宮外妊娠
2 男性の生殖系
 男性生殖器の構造
 精子の形成
 ◎疾病の成り立ち
 【男性生殖器の異常】
 停留睾丸(精巣停溜症)
 前立腺肥大症
3 成長と老化
 成 長
 老 化
 老年期における身体機能変化(老化現象)

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