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| 第105回医師国家試験テコム座談会 |
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| 国試全体の印象 |
昨年(第104回)の必修が特に難しかったので,その対策を特に重点的に行ってきましたが,実際にはそれほど難しいものではなく,印象としては例年通りの難易度であったと思います。その分というべきか,一般・臨床(特に臨床)が難しくなっていたように感じます。
疾患については満遍なく出題されている感じでした。
この数年間で国試自体の傾向も変わってきています。特にメジャー疾患については診断をつけたうえで治療を問う問題が多く,単なる疾患の知識だけでは解けない印象を持ちました。診断はつけられるのですが,患者の状態によって対応が微妙に異なるような問題が多く,クリアカットに正答を選べない,実践的な知識を問うているように感じました。あいまいな知識では解けない問題も多かったように思います。
TECOM模擬試験(以下模試)で解いた問題に似た設問も多かったです。模試では4回目D問題6番で出題された高レニン血症を伴う高血圧を間違えてしまったのですが,それを復習していたおかげで国試I問題13番は悩むことなく解けました。
また,全体を通してボーナス問題といえるような非常に簡単な問題が出題されていました。そういった問題で少し力を抜くことができました。しかし,簡単ということは絶対に落としてはいけない問題ということでもあるので, その分緊張した部分もあります。
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| 必修問題 |
昨年の必修問題が非常に難しかったので,特に力をいれて対策を行っていたこともあり,予想していたよりも難しいものではありませんでした。
それでも一日目,二日目で失敗をしたと思っていました。なぜか,落としてはいけないところで落としてしまったような気がして最終日には手が震えましたが,冷静に振り返ってみればトータルではそれなりに取れたかなと思います。
全体を通して,一日目のモルヒネの問題が特に印象に残っています。ターミナルを重視しているのかなと感じました。
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| 一般・臨床問題 |
心不全や腎不全といった症候を重点的に問うているように感じます。
マイナー領域はマニアックな問題が多かったように思います。中でも耳鼻咽喉科や皮膚科は「重箱の隅」的な問題が多かったのではないでしょうか。専門医レベルではと思うような難易度の解剖も散見され,精神科では診断がつけられない問題もあり困りました。また,自己免疫性膵炎などもTECOMのラストVで聞かなければ解けなかったと思います。
一般問題では人によって解答が分かれるような問題もありましたが,自分が分からないものはみんなも分からない,と割り切って次の問題に取り組むべきだと思います。一つの問題に固執すると,どうしてもペースが乱れてしまい,後の問題解答に影響が出てしまうからです。
一般問題に限らず臨床問題にも言えることですが,前後の文をよく読むべきだと思います。また,症例文だけでは分からず,選択肢を比べて初めて解答を得るような問題もあり,他の選択肢も併せてよく読むべきだと思いました。
臨床問題の傾向としては,実際の臨床現場で必要とされる知識を問われているように思いました。臨床実習で記憶に残った知識が解答に繋がるような問題が多く,実習での何気ない会話や手技が重要だと痛感しました。実習のときは国試とは関連がないものと考えていましたが,臨床実習も国試とつながっているのだと実感しました。むしろ問題集だけでは対応できないと思います。
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| 国試対策 |
三日間という長丁場,さらにはずっと緊張し続けている試験というのは今まで経験したことがなく,体力・精神力の勝負であると実感しました。最終的にはどれだけ集中力を保てるかが合格のカギです。
三日間集中しているのは現実問題として不可能であるので,やはりところどころに気を抜く時間を作るとよいと思います。たとえば早く終わらせることができるブロックでは最低限の見直しだけをしてあとは休むなり,退席するなど,自分なりの体力温存を試みるべきだと思います。
ホテルに帰ってからも,根を詰めて復習をしてしまうと次の日に響くので,当日の問題で分からなかったところを軽く見直す程度にしておくのがよいと感じました。また,試験中の復習用に,要点だけをまとめたノートを一冊用意しておくのもよいと思います。参考書等をたくさん持ちこんでも見返す余裕はありません。
また,その日に出た問題を見直すのは,似た問題が日を変えて出題されることもあるので効果的であると感じました。
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| TECOM講義 |
ターゲットを絞って簡潔にポイントが学べました。病態生理の理解にも大変役立ちました。
また,ネット講座は自分の都合の良い時に見返せるので,復習に便利でした。実習で回っていない科は特に忘れやすいので,重点的に利用しました。
公衆衛生は教科書だけでは知識が定着しにくいので,それをまとめることにも役立ちました。
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| TECOM模擬試験 |
模試と似た出題も多かったため悩まずに解くことができ,それだけで本番中に余裕が持てました。例えば,国試A問題26番で出題された肝血管腫の診断は,模試2回目A問題35番を押さえておけば解ける問題でした。必修問題でも,国試C問題20番の気道熱傷への初期対応についての問題は模試2回目F問題24番,国試H問題11番の加齢に関する問題は模試4回目B問題10番など,他にも似通った問題やそのままの問題が多く出題されていました。見慣れた問題が出際されているというだけでだいぶん気持ちが落ち着きました。
全体の印象でも述べましたが,模試で間違えた問題を復習しておくことで国試が解けた問題もあり,模試の復習は必ずしておくべきです。間違えたことでより記憶に残っていることもあります。また問題そのものではなくても,解説書に記載されている内容が出題されており,模試および解説書を勉強しておくだけで国試に出題される項目の大部分が押さえられました。
さらに模試は試験に慣れておく,という意味で絶対に受けるべきです。国試本番の緊張感までは経験できないとは思いますが,三日間の長丁場を経験しておくのはプラスになるはずです。特にTECOM模試は受験者数が多く国試受験生の中での自分の位置を確認できるので,勉強のモチベーションを保てるという意味でも受けたほうがよいと思います。
国試では画像問題が多く出題されていましたが,TECOM模試でも画像点数が多く,特に抵抗なく取り組めました。さらに,ガイドラインの全範囲が出題されるので,勉強の穴を確認・理解するためにも役立ちました。つまり,自分だけで勉強をしているとどうしても得意分野に偏ってしまうので,強制的に不得意分野も確認できる模試は効率がよいわけです。また,過去問集だけでは,どうしても新ガイドライン項目や新形式問題は勉強できないので,その穴埋めとしてもとても役に立ちました。
模試の解説書は簡潔かつ良質なので,試験間際や当日に読み返すにはちょうどよいと思いました。解説書以上のことは自分で調べる癖をつければ,ただ解説書を読むよりも身につきやすいのではないかと思います。
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模試解説講座は,気になることがある時や勉強に詰まった時などに夜中でもすぐに見返せるので,とても便利でした。漠然と教科書を読み返すよりも,講義を受けたほうが自分の中に残ったように思います。また,講座の内容が国試に出題されており,その点でも非常に効果的でした。
模試復習確認サービスは成績下位グループと同じ思考をたどって誤答してしまった問題が意外に多いことが分かり,自分の弱点を客観的に見直すことができました。視覚的に弱点を知ることができるのでよかったと思います。
公衆衛生はどうしても後回しになってしまうが,「公衆衛生ポイントチェック」でおさらいができました。リンクで関連項目に飛ぶことができるので,体系的に覚えることができました。
成績表はすぐに自分の成績が確認できたので,復習に役立ちました。
模試/国試の質問に対しても丁寧に回答してもらえ,分からなかった部分がより深く理解できました。いまさら人に聞くのは恥ずかしいと感じる質問にも,分かりやすい解説をもらえ理解することができました。恥ずかしいからといってそのままにしていては,おそらく国試本番で躓いただろう部分もあり,感謝しています。
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