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第105回医師国家試験を徹底分析 ─ 合否を分けた問題はこれだ!
TECOMでは,受験者の解答状況を詳細に分析し,その結果,国試の合否を分けた問題が判明しました。

合否を分けた問題
合否にはあまり影響の無かった問題
106回国試を受験するみなさんへ

分析の方法
受験者データ(約6,000名分)を総得点順に,Lev1群(合格基準未到達群),Lev2〜Lev5(合格基準に到達した受験者を総得点順に25%ごとに分割)と5つのレベルに分けし,レベルごとに選択肢の選択率を算出,グラフにプロットしました。正答肢を実線で,それ以外の誤答肢を点線で結んで示しました。
このグラフから各レベルの受験者群が,どの選択肢をどんな比率で選択したのかを読み取ることができます。

合否を分ける問題のグラフ



実線で示した正答肢である「de」のグラフがLev1群からLev5群(高得点者)に推移するにつれ,右肩上がりになっています。このことから,学力(得点)が高いレベル群ほど本問に正解していることが分かります。
合否にはあまり影響のない問題のグラフ



実線で示した正答肢である「bd」のグラフがLev1群からLev5群へとほぼ水平に推移しています。このことから,学力の高低が本問の正答とあまり相関していないことが分かります。
合否を分けた問題
■第105回A問題033番
 45歳の女性。右視力低下と排尿障害とを主訴に来院した。3か月前にものが二重に見えたが1週間で軽快した。1か月前から右眼瞼が閉じにくくなり,その後右顔面の感覚鈍麻に気付いた。5日前から排尿障害があり,昨日急に右視力が低下した。10年前から高血圧症の治療を受けている。意識は清明。視力は右0.1(矯正不能),左1.0(矯正不能)。眼底に異常を認めない。眼球運動は右眼の外転が不十分である。右顔面の痛覚低下を認める。両側上下肢の軽い運動麻痺があり,両側上下肢で腱反射が亢進し,Babinski徴候は両側陽性である。脳脊髄液検査で細胞数6/mm3(全て単核球)(基準0〜2),蛋白56mg/dℓ(基準15〜45)である。
 直ちに行うべき治療はどれか。
a 高圧酸素療法
b シクロスポリン投与
c ステロイドパルス療法
d インターフェロンβ投与
e ガンマグロブリン大量静注


 実線で示した正答肢「c」のグラフはLev1群から急激な右肩上がりでLev5群へと達しています。このことはレベルごとの正答率に大きな開きがあったことを示しています。これに対し,誤答肢「e」のグラフはまったく逆の傾向を示しています。Lev1群では他の誤答肢を圧倒して多くの人が選択していますが,徐々に選択率が下がりLev5群では他の誤答肢とあまり変わらない選択率となっています。このことから本問には,低得点者ほど間違えて「e」を選ぶという「罠」が仕掛けられていたことが分かります。このような解答パターンを示す問題が,合格不合格を大きく分けることになりました。

■第105回D問題050番
 23歳の女性。発熱と発疹とを主訴に来院した。10日前から微熱と咽頭痛とがあり,イブプロフェンを含有する市販感冒薬を内服していた。3日前から顔面と体幹とに紅斑を認め,眼球結膜の充血と口腔粘膜のびらんとが出現した。体温38.2℃。体幹の一部の紅斑は標的様で,中央に水疱を形成している。
 考えられる疾患はどれか。2つ選べ。

a 固定薬疹
b 扁平苔癬
c 尋常性乾癬
d 中毒性表皮壊死症
e Stevens─Johnson症候群


 本問のグラフではこの傾向が更に顕著に出ています。Lev1群では正答肢である「de」よりも誤答肢である「ae」の選択率が高くなっています。しかしながら,Lev2群ではこの比率は逆転し,Lev5群では正答選択率が誤答選択率を大きく上回っています。本問もA33と同じく合格不合格を大きく分けた問題であるといえます。

合否にはあまり影響の無かった問題
■第105回H問題007番
 骨形成を促すのはどれか。
a ビタミンA
b ビタミンB1
c ビタミンB12
d ビタミンE
e ビタミンK


 本問では正答肢である「e」のグラフはLev1群〜Lev5群まで非常に低い選択率で大きな変化なく推移しています。これに対して誤答肢「d」のグラフは「e」の選択率を大きく上回る位置で,ほぼ水平に推移しています。これは高得点者と低得点者の正答率に差がなく,どのレベル群でもほぼ同じ割合の受験者が同じ誤りを犯していることを示しています。このことから,本問は学力の差が正誤に反映されず,合否にはあまり関係が無かったことが分かります。

■第105回G問題068番
 我が国の平成18年度の呼吸器系,循環器系および消化器系の疾患の一般診療医療費を年齢階級別に推計した図を示す。ただし,疾患分類は第10回修正国際疾病,傷害及び死因分類〈ICD-10〉による。
 3つの疾患の組合せで正しいのはどれか。


  疾患① 疾患② 疾患③
呼吸器系 消化器系 循環器系
呼吸器系 循環器系 消化器系
循環器系 呼吸器系 消化器系
循環器系 消化器系 呼吸器系
消化器系 呼吸器系 循環器系
消化器系 循環器系 呼吸器系


 本問でも正答肢である「a」のグラフはLev1群〜Lev5群まで大きな変化はありませんが,むしろLev1群の正答率がLev5群の正答率を上回っているため,若干右下がりになってしまっています。むしろ誤答肢である「e」の選択率がLev1群からLev5群へと推移するにつれ右肩上がりとなっています。(成績のいい人の方が間違えやすい[!]傾向が現れています)

106回国試を受験するみなさんへ
 「合否を分けた問題」はここに挙げた問題だけでなく,全体で数十題に上ります。これらの問題は,過去問を解いて覚えるだけの勉強では対応することができません。
 TECOMの『105回から考える106回国試対策講座』では分析結果をフルに活用し,「合否を分けた問題」の対策を具体的に示します。
 また,年4回実施するTECOM全国統一模擬試験でも毎回この分析を行い,無料の模試webサービス内の復習確認システムで,「あなたが復習しなければいけない重要問題」を提示します。
 TECOMではこの他にも様々なデータ分析を行っています。このデータを活用して,ぜひ難関を突破してください。

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