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いらすと! はじめての解剖学

ポイントをおさえたイラストで,からだのしくみをマスター!

いらすと! はじめての解剖学

販売中
   紙書籍 
松村讓兒(杏林大学医学部解剖学教室教授)著
B5判,384頁,4色刷
2015/04/22発行
¥4,180(本体¥3,800+税¥380)
ISBN 978-4-86399-292-4
見やすいイラストと簡潔な解説で,解剖マルわかり!
特徴おさえた解剖図がおよそ300点!
脳・骨・筋・内臓など人体のしくみをマスター。
難しい解剖用語も,コラムと暗記法でクリア!
医学生はもちろん,看護学生,薬学生,理学・作業療法学生などコメディカルの学生さんにも最適な一冊!
    [正誤情報]

はじめに
 本書は,これから解剖学を学ぶ人のための本です.というと「講義の前に読む入門書?」と思われるかも知れません.もちろん,講義の前に読んでいただいても「身体や脳に良くない副作用」などはありませんから,どんどん読んでいただきたいと思います.
 でも,今はじめて本書を手にした方,あるいは持っていたけれど今日まで開いたことがなかった方のほとんどは「もうすぐ解剖学の試験」という方ではないでしょうか(もちろん,試験前の貴重な時間に「はじめに」を読む人は少ないでしょうが…).
 実は,本書は「試験前なのにどこから勉強したらよいか分からない」という方を想定した本です.ですから,どこからやっても何とかなるように「読み切り形式」で書かれています.一応,章で区切られていますが,すべて1頁あるいは2頁でまとめられていますから,読みたくない頁は「とばし読み」もできます(とばした結果は保証しませんが…).
 小・中学校と違い,大学では「授業でやったことだけが試験に出る」という訳ではありません.どんな教科書にも書かれている(と信じられている)常識的な事柄は普通に試験に出題されます.ですから,教科書を暗記するだけでは不十分です.でも,ある程度の知識がないと考えることもできません.本書は,ある程度の知識(最低限の知識)をものにするための本と考えて使ってください.そのために「憶え方」や「メモ」も随所に入れてあります.


 本書の使い方は自由ですが,1つの方法を示しておきます.授業で使う場合も,過去の試験問題を使って勉強する場合も同様ですから,試してみてください(実は,他の科目でも使えるのです…).
 まず,本書の索引をコピーします.次に,授業や試験問題などで出てきた「単語」を索引で調べ,コピーのその単語にチェックを入れます.これをある程度繰り返すと「チェックの多い単語」が見えてきます.もう分かりますね.そうです! 「チェックの多い単語」は「試験に出る項目」,言い換えれば「重要な項目」と関係が深い単語なのです.勘の良い皆さんなら「重要な項目」から勉強するのは当然! ですね.


 最後になりましたが,本書は医学評論社の多くの皆さん,特に編集部のK氏のお力のもとで作成されました.あらためて厚く御礼を申し上げたいと思います(もちろん,この本を購入して下さった皆さんの次にですが…).

 平成27年弥生

杏林大学医学部解剖学教室 教授  
松村讓兒  

目次
1 人体の位置・方向・部位
 1  人体の位置と方向を表すきまり
 2  人体の部位区分
 3  体壁と内臓と器官系
 4  骨は何のためにあるのか

2 骨格系
 5  骨の構造
 6  骨の血管・神経
 7  骨の連結
 8  関節の構造と分類
 9  関節運動の表現のきまり
 10  脊柱と椎骨
 11  胸郭と呼吸運動
 12  上肢の骨:上肢帯
 13  上肢の骨:自由上肢
 14  肩関節の構造
 15  肩関節複合体
 16  肩関節の運動
 17  肘関節の構造
 18  手の関節
 19  下肢の骨:下肢帯
 20  下肢の骨:自由下肢
 21  股関節の構造
 22  膝関節の構造
 23  足の関節
 24  骨盤の構造
 25  骨盤の計測
 26  頭蓋について
 27  頭蓋底の解剖
 28  眼窩の構成
 29  鼻腔と副鼻腔の骨構造
 30  翼口蓋窩
 31  顎関節の構造

3 筋とその運動
 32  骨格筋について
 33  上肢帯を動かす筋
 34  肩関節を動かす筋
 35  肘関節を動かす筋
 36  手首(手関節)を動かす筋
 37  手指を動かす筋
 38  母指の特徴的運動
 39  上肢の筋の支配神経
 40  骨盤部の筋
 41  大・小坐骨孔
 42  股関節を動かす筋
 43  鼠径部と大腿三角
 44  大腿前面と内側の筋
 45  大腿後面と膝窩
 46  下腿後側の筋
 47  下腿前側・外側の筋
 48  足の筋
 49  下肢の筋の支配神経
 50  胸壁の筋と運動
 51  腹壁の筋と運動
 52  脊柱を動かす筋
 53  首を動かす筋
 54  表情をつくる筋
 55  咀嚼筋と下顎の運動

4 消化器の構成
 56  消化器系の構成
 57  口腔と口腔腺(唾液腺)
 58  舌と舌筋
 59  扁桃について
 60  咽頭の構造
 61  食道の構造
 62  胃のかたちと動脈
 63  胃壁の構造と蠕動
 64  十二指腸と周辺の臓器
 65  空腸・回腸の特徴
 66  大腸について
 67  盲腸と虫垂
 68  直腸の構造
 69  栄養素の吸収
 70  消化管の発生とねじれ
 71  肝臓の外形
 72  胆嚢と胆管と胆汁
 73  肝内血管の分枝
 74  肝区域と肝小葉
 75  膵臓の位置と血管分布
 76  膵臓の内部構造
 77  腹膜と腹膜腔

5 気道の区分
 78  気道の分岐
 79  鼻腔の構造
 80  副鼻腔とその開口
 81  喉頭は軟骨でできている
 82  喉頭筋の役割
 83  肺の外観
 84  肺区域
 85  肺の組織構造と血管
 86  胸膜の構造と役割
 87  横隔膜
 88  縦隔の構造

6 腎臓と周囲の構造
 89  腎臓の外形と腎被膜
 90  腎皮質と腎髄質
 91  腎小体と糸球体
 92  尿細管とネフロン
 93  腎臓の血管系
 94  腎臓と血圧
 95  尿管と膀胱

7 生殖器の構造と会陰
 96  精巣の位置と構造
 97  精巣の被膜と陰嚢
 98  精液の通路
 99  男性の尿道
 100 前立腺について
 101 陰茎の構造
 102 卵巣の位置と構造
 103 卵 管
 104 子 宮
 105 子宮の支持装置と子宮傍組織
 106 腟と外陰部
 107 会陰の区分と骨盤底
 108 会陰の筋膜と浅・深会陰隙

8 内分泌とは
 109 内分泌腺について
 110 視床下部と下垂体
 111 甲状腺と副甲状腺
 112 ランゲルハンス島
 113 副 腎
 114 内分泌器官としての性腺
 115 腎臓のホルモン

9 循環系
 116 循環系の構成
 117 血管の基本構造
 118 体循環と肺循環
 119 心臓の外形
 120 心臓の体表投影
 121 冠動脈と冠静脈
 122 房室弁と動脈弁
 123 刺激伝導系
 124 心膜と心膜腔
 125 大動脈の区分と枝
 126 大動脈弓の枝
 127 胸大動脈の枝
 128 腹大動脈の枝
 129 外頸動脈とその枝
 130 顎動脈とその枝
 131 内頸動脈の走行
 132 頸動脈洞と頸動脈小体
 133 眼動脈の走行
 134 椎骨動脈・脳底動脈
 135 鎖骨下動脈とその枝
 136 腋窩動脈〜上腕動脈
 137 肩甲骨を囲む動脈網
 138 肘関節を囲む動脈網
 139 手首〜手の動脈
 140 腹腔動脈の枝
 141 上・下腸間膜動脈の枝
 142 精巣と卵巣の血管分布
 143 内腸骨動脈
 144 下肢の動脈
 145 大腿の血液供給
 146 膝関節動脈網
 147 足の動脈
 148 脈拍を触れる動脈
 149 動脈の発生:鰓弓動脈
 150 動脈の発生:腹部消化管の動脈
 151 上大静脈と下大静脈
 152 奇静脈系
 153 肝門脈の走行
 154 門脈と体循環の連絡路
 155 皮静脈
 156 硬膜静脈洞
 157 海綿静脈洞
 158 椎骨静脈叢
 159 リンパ系の全体像
 160 頭頸部のリンパ路
 161 乳腺からのリンパ路
 162 胸部臓器からのリンパ路
 163 腹部臓器からのリンパ路
 164 骨盤部のリンパ路
 165 脾臓について

10 神経系総論
 166 神経系の構成
 167 神経組織
 168 髄膜の構造
 169 脳室と髄液循環
 170 脳の動脈:皮質枝
 171 脳の動脈:穿通枝
 172 脳の静脈

11 終 脳
 173 終脳の外形
 174 大脳皮質の機能局在
 175 連合野
 176 大脳辺縁系
 177 断面でみる大脳深部の構造
 178 大脳基底核
 179 大脳基底核の線維連絡

12 間 脳
 180 視床と視床下部
 181 視床核
 182 視床下部の神経核

13 大脳深部
 183 大脳髄質と神経線維
 184 内包について
 185 内包の血管分布

14 脳 幹
 186 中 脳
 187 橋
 188 延 髄
 189 第四脳室の周辺
 190 脳幹の神経核
 191 脳幹網様体

15 小 脳
 192 小脳の外形
 193 小脳の線維連絡

16 脊 髄
 194 脊髄の外形と脊髄神経
 195 脊髄に分布する動脈
 196 脊髄の断面

17 脊髄神経
 197 頸神経叢
 198 腕神経叢
 199 筋皮神経・正中神経・尺骨神経
 200 腋窩神経と橈骨神経
 201 腰仙骨神経叢
 202 坐骨神経

18 伝導路・脳神経・感覚器
 203 神経路について
 204 温痛覚の伝導路
 205 識別型触圧覚の伝導路
 206 意識にのぼらない深部感覚の伝導路
 207 皮膚の構造
 208 デルマトーム
 209 皮膚の付属器
 210 錐体路
 211 錐体外路系
 212 脳神経について
 213 嗅神経と嗅覚路
 214 視神経と視覚路
 215 視覚器の構造
 216 眼球の血管系
 217 涙液とその流れ
 218 眼球運動に働く筋と神経
 219 三叉神経とその枝
 220 顔面神経
 221 聴神経と聴覚路
 222 聴覚器
 223 前庭半規管
 224 前庭神経と平衡覚路
 225 咽頭・喉頭の神経
 226 迷走神経の走行
 227 副神経
 228 舌に分布する神経
 229 自律神経系の全体像
 230 交感神経幹とその枝
 231 頭部の自律神経系
 232 頸部〜胸部の交感神経
 233 腹部〜骨盤部の自律神経
 234 内臓感覚と関連痛

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